乾燥が当たり前の時代に、なぜ乾燥なのか

1.住宅建築業界では、施主が住宅の基本的性能(耐震性、耐久性、高気密、高断熱)、
 
省エネ、人と環境に優しい健康資材としても様々なニーズに答えなければ成らない。

2.建築基準法の改正に伴い、施工による完成保証制度や10年間の瑕庇保証制度、性能
  表示、保証制度からなる住宅品質確保促進法への対応。

3.木材に対しての乾燥材、曲げ強度、寸法、規格等、品質管理のされた製品の要求。

4.住宅資材の加工は、大工さんの高度な技術からプレカットへ、機械加工による経費
  削減。

5.集成材を代表するエンジニアウッドへの移行。

 


1.国産材高度加工施設として岩城加工施設の創業。
  人工乾燥施設2基(1基容量14立方メートル)
  グレーディングマシン(含水率、ヤング係数測定と表示)
  アルファカットによる修正挽き(寸法の安定)

2.高速4面プレナーの導入。

3.原木の葉枯らし、土場での皮剥ぎ丸太、製品の乾燥。



1.杉芯持角は人工乾燥,自然乾燥を経てアルファカットで仕上げ性能表示(含水率、
  ヤング係数)をして乾燥柱角材「乾太」として製品化。

2. 杉羽柄材、特に間柱、根太、筋交い、胴ぶち、野ぶち等乾燥規格の必要な製品には
  粗挽き後人工乾燥、自然乾燥を経て高速4面プレナーで仕上げて再度丸鋸ツインで
  規格寸法に仕上げ製品化。 以上の工程を踏むことにより、製品化をする側として、
  需要者が安心して使用できる信頼ある製品を提供することができる。

 


  生の木材をそのまま放置しておくと、材の表面は乾燥が進む。しかし、芯まで乾燥
  するまでは時間がかかる。また、乾燥の過程で表面の割れ、狂い、縮みが生じ、材
  の安定には成らない。また、建築材料としての乾燥材の適正は日本農林規格(JAS)
  で適正な水分量を定めている。乾燥材の含水率は25%以下となっているので、人工
  乾燥機で乾燥して仕上げることが一番良いことと思われる。

 


1. 乾燥することにより、木材の狂う状況がわかるので適材・適所に使い分けができる。

2. 乾燥材は未乾燥材と違い狂い、割れ、変形が少なくなる。

3. 乾燥材は、加工が安定するので、使用して建てた家は、狂いが少なく接合部の強度が
  増す。

4. 乾燥材の使用した家は、気密性が高くなる。

5. 乾燥材は、湿度の高いところにはカビが育生しやすくなるが、カビの発生を防ぐこと
  ができる。

 


1. 木材の感触
  室内の木材を手で触ると、手の皮膚温の方が材の湿度より高いので、熱が手から材へ移
  動する。木材と金属では、木材の方が熱を伝え難い性質をもつために、手から失われる
  熱が少なく、暖かく感じることができる。
  木材は、適度な硬さと粗滑感をもち、衝撃力を比較的吸収する性質をもつため怪我が少
  なく足腰に優しく、健康に生活環境に適しているといえる。

2. 見た目の柔らかさと香り
  木目の幅や色の濃淡は全く規則的でもなく、不規則的でもない、適当にゆらいでいる。
  このゆらぎが、自然の快い感じを与える。木材の香りには、気分快適に、ストレス発
  散、脈拍数を安定、疲労を軽減させる作用がある。