乾燥した木材の特徴

含水率について

 最近の建築では、加工精度や耐久性の向上、空調の普及などに対処するため、十分に乾燥させた木材の使用が望まれています。木材に含まれる水分量を表す含水率が、およそ30%以下になると、木材は収縮を始めます。


含水率と収縮率の関係

収縮による寸法の変化

 わが国の大気中の平均含水率は、およそ15%ですので、自然状態で使用される木材は、この含水率まで乾燥させてから使えば、収縮によるくるいが少なくなります。


含水率測定検査
 


 収縮による寸法の変化は、幹の円周方向(T方向)が最も大きく、半径方向(R方向)はT方向の約半分、長軸方向ではほとんど収縮しません。したがって、幹のどの部分から製材を取るかによって、形の変わり方に違いがでてきます。

木取りと製材の乾燥にともなう変形
(破線:乾燥前、実線:乾燥後 )


反り・曲がり・ねじれ
含水率の高い木材を使用すると、乾燥するにつれて、反り、曲がり、ねじれ、割れなどが発生することがありますから、十分に乾燥させた木材を使うことがポイントになります。

 

秋田県木材産業協同組合連合会
「森と木の国 秋田」木製品カタログより

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