木材の強度は、幹の長軸方向(L方向)が最大で、半径方向(R方向)、円周方向(T方向) の順に小さくなります。 製材品の長手方向と繊維方向との角度が大きくなるほど、強度が下がります。
木材の直交3軸
強度を低下させる原因のひとつに、節があります。節は枝の跡で、梁のような曲げられる製材品では、節のある位置によって強度が違ってきます。そこで、中央部の材縁(上面や下面付近)に節のある木材は、梁として使うのを避けるようにします。止むを得ず使用する場合は、節が圧縮面(上面)にくるようにします。 大きな引張り力が加えられるような部位に使用する製材品には、節などの欠点の少ないものを使うようにします。
曲げられる製材品
また、接合部には、節、目切れ、割れなどが少ない製材品を選びます。 板や細い製材品の上に、人が乗ったり、重いものを載せたりする場合には、とくに慎重な注意が必要です。節や欠けが木材の下面にこないようにすること、腐れのない木材を使うことのほか、加えられる重さに耐えられるかどうか、安全性を十分に確めたうえで、使うようにしましょう。
秋田県木材産業協同組合連合会 「森と木の国 秋田」木製品カタログより